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演劇01:竹取物語を題材に組み入れた柿喰う客「世迷言」

柿喰う客「世迷言」@本多劇場、201401。4800円、1時間30分(+アフタートーク20~30分ほど)。
http://kaki-kuu-kyaku.com/yomaigoto/



1年半ぶりの全体かつ最新作は客演に篠井英介、劇場は本多劇場。これらの影響からなのか、チケット料金はやや上昇。
竹取物語などの話を下敷きに、中世日本を舞台にした作品。鬼、猿、帝、姫、翁、婆などの登場人物たちが現れ、いくらか時間が前後しながら物語が進んでいく。
ホラーチックといえばホラーチック。キャスト陣は姫がゴスロリ服で、それ以外はスーツがベース。やや暗い照明のなかで、鬼、猿、帝などそれぞれの思惑が動きつつ、徐々にそれが1つの思いから始まっていることが分かる。
前回の全体公演「無差別」も同様にやや暗めの作風かつ日本の物語や神話など感じさせる内容。元々、全員が女性キャストのシェイクスピアシリーズから見始めたこともあって、劇団本来的にそういう作風なのか、実験的に作り上げているものなのかは、今しばらく足を運んで確認していきたいところ。
本作においては、話のメインに持ってきたのが「竹取物語」とあって、どうしても高畑勲監督「かぐや姫の物語」が頭に浮かびながら公演を観てしまった。敢えて、竹取物語を持ってきて本作を作り上げたのかどうか、たまたま同じ時期だったのか、ちょっと気になった。アフタートークで聞けば良かったか。
作・演出:中屋敷法仁
出演:七味まゆ味、玉置玲央、深谷由梨香、永島敬三、大村わたる、葉丸あすか、鉢嶺杏奈、橋本淳、富岡晃一郎、篠井英介

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