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2025年に観た舞台、映画、ミュージカルなど14本

8月、八月納涼歌舞伎 第三部「越後獅子」「野田版 研辰の討たれ」を追加。

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歌舞伎(1本)

  • 八月納涼歌舞伎 第三部「越後獅子」「野田版 研辰の討たれ」
    • 公演時間:約2時間31分(幕間:35分)、歌舞伎座
      • 越後獅子:約21分、野田版 研辰の討たれ:約1時間35分
    • 野田秀樹が脚本・演出する「野田版 研辰の討たれ」を目的に初めて歌舞伎座へ。「野田版 研辰の討たれ」は2001年に初演、05年に再演され、今回は20年ぶりの上演。当時は十八世中村勘三郎が演じた主役の辰次役を中村勘九郎が演じるなど、出演者の世代が変わっている。とはいえ、本作を初めて観る身としてはその差は感じにくかったものの、脚本や演出からほとばしる若々しさ、台詞や展開のスピード感が小気味よかった。作品は終盤に向かうにつれ、辰次と辰次を仇討ちの相手として追いかける兄弟2人以外の外野の集団が場の雰囲気を作り、変え、中心にいる3人にも影響を与えていくのは25年前に限らず、現在もこれからにも通じるものだとも思わされた。もう1度舞台に足を運ぶ時間はなさそうなので、仮にシネマ歌舞伎化されるようであればその際に再度観てみたい。

展覧会(1本)

  • 士郎正宗の世界展〜「攻殻機動隊」と創造の軌跡〜
    • 世田谷文学館
    • 士郎正宗の初の大規模展覧会ということで、攻殻機動隊をはじめ、アップルシードやドミニオンなど、実際の原稿を多数展示。解説文は御本人によるもので、コメントに味があってよかった。物販も豊富でTシャツなどを購入してみたり。なお、来場特典のイラストミニカードは木曜だったので攻殻機動隊。

映画(5本)

  • 国宝
    • 上映時間:175分
    • 任侠の一門に生まれた主人公・喜久雄が歌舞伎役者に引き取られ、歌舞伎の道を極めるまでの人生を描いた、吉田修一による同名小説の映画化作品。約3時間という長時間映画ながら中だるみなく観ることができた。吉沢亮、横浜流星など歌舞伎役者を演じた俳優たちはカメラワークによる効果を差し引いても、歌舞伎素人の私からすると素晴らしい演技と感じた。
  • 教皇選挙
    • 上映時間:120分
    • 次期ローマ教皇を巡ってシスティーナ礼拝堂で行われる投票を描くミステリー。投票できるのは枢機卿であるため、登場人物の年齢層が高めだが、飽きのこない展開で会話劇として秀逸。ただ、みなほぼ同じ格好をするので欧米系の主要登場人物は事前にWebサイトでプロフィールを確認すれば良かった。
  • 機動戦士 Gundam GQuuuuuuX -Beginning-
    • 上映時間:81分、IMAXレーザー
    • サンライズ✕カラーによる機動戦士ガンダムシリーズの新作。テレビ放送を前に一部話数を再構成した先行上映という体裁なものの、全部劇場版にしても良いのではないかとも。本放送では1話ごとにどう切り出され、その後のストーリーに続くのか楽しみ。
  • 劇映画 孤独のグルメ
    • 上映時間:110分
    • 松重豊が主演のみならず、監督・共同脚本も務めた意欲作。フランス、韓国、日本を舞台にそれぞれでどう腹が減り、何を食べるか気になりつつ足を運んだが、観ているこちら側の腹も無事空かせてくれた。
  • ベルサイユのばら
    • 上映時間:113分、轟音シアター
    • 原作マンガのストーリーもフランス革命の流れも薄っすらとしか知らない身としては、約2時間の上映時間の中にうまくまとめてあると感じた。鑑賞後、マンガを読むにしても、フランス革命をより詳しく知ろうとするにしても、それぞれの知識のインプットとしては良い。

ミュージカル(1本)

  • 劇団四季「ミュージカル『バック・トゥ・ザ・フューチャー』」
    • 公演時間:約2時間55分(休憩25分含む)、四季劇場 秋
      • 第一幕:約1時間20分、休憩:25分、第二幕:約1時間10分
    • 前評判も良く、期待して足を運んだところ、その期待を上回る内容だった。原作映画のストーリーを下敷きとしつつ、コメディやロマンスの要素もミュージカルナンバーとともに観客を惹きつける内容に仕上がっていた。特に舞台装置では、デロリアンの車体の動きが実際に走行しているかのように見え、それを支えるプロジェクションマッピングも作品の表現の幅を広げていて非常に効果的だった。直近は完売しているものの、ロングラン公演なので機会を見つけてまた観に行きたい。

演劇(3本)

  • イキウメ「ずれる」
    • 公演時間:約2時間、シアタートラム
    • 本公演休止前の節目となる新作は、劇団員5名による作品。タイトルの通り、日常に潜む“ずれ”や登場人物同士のすれ違い、そして人ならざる視線がじわじわと強まっていく。ホラーの中にときおりコメディ的な要素も挟まれつつ、最後は「救い」なのか「絶望」なのか。休止前の新作公演ということも相まって、次への一歩を感じさせる締めくくりだった。
  • 劇団アンパサンド「遠巻きに見てる」
    • 公演時間:約70分、三鷹市芸術文化センター 星のホール
    • 理不尽な状況に直面したとき、自分は流されるのか、それとも即座に反応してしまうのか——そんな揺らぎが描かれていた。中心となる登場人物は場の空気に飲まれがちで、自分の感情を抑え込むことが多いように見えた。笑いを誘う場面もいくつかあり、多くの観客がそれを楽しみにしている印象。ただ、登場人物の性格や背景がもう少し見えるシーンがあれば、より物語に入り込めた気がする。とはいえ、何度か挟まれる暗転を思い返すと、その間に時間や心理が少しずつ動き、登場人物たちの関係や意思にも変化があったのかもしれない。
  • チーム徒花「月曜日の教師たち」
    • 公演時間:約1時間50分、ザ・スズナリ
    • 学校のどこかにある休憩所に集まるそれぞれ不道徳な一面を持つ教師6人の会話劇。5人の劇作家(岩松 了、桑原裕子、千葉雅子、土田英生、早船 聡)と1人の俳優(荒澤 守)による作品で、作・演出を5人の劇作家陣が共同で担っているのが特徴。不道徳では済まされない教師もいるように思えたけれど、クスリと笑わせられてしまうのは出演者の雰囲気あってこそかもしれない。

コンテンポラリーダンス(1本)

  • イデビアン・クルー「バウンス」
    • 公演時間:約60分強、世田谷パブリックシアター
    • 数年ぶりのイデビアン・クルー。モノトーン、セピア、カラー、恋模様、歌謡ショー、小気味よい音楽…そして何よりダンサーの身体性の高さ。その場でしか観られない感じることができない。とはいえ、映像作品として観られるようであれば何度も観たいところ。

落語(1本)

  • 志の輔らくご in PARCO 2025
    • 公演時間:約3時間(休憩あり)、PARCO劇場
    • 2024年に続きチケットを確保。例年通り、3本の噺(みどりの窓口、神子原米、文七元結)が披露された。創作落語のうち、みどりの窓口は以前からあるようだけれど、インバウンドや窓口減少など現在の状況を反映してアップデートされていた。神子原米はまだ本人もまとまりきっていないような発言をしていた通り、今後ブラッシュアップされる部分もありそう。

音楽ライブ(1本)

  • リスアニ!LIVE 2025
    • 3日目。日本武道館
    • 結束バンド目的で知り合いとともに初リスアニ。約4時間近い公演時間はずっと立ちっぱなしなのか不安視しつつ、武道館へ入ったものの、アーティストのパフォーマンス後は座ってアフタートークを聞くタイミングもあり、立ち疲れはなかった。登場アーティストの殆どが知らないまま足を運んだけれど、生で聴く、周囲のファンが盛り上がりということで初見でも十二分に楽しむことができた。

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