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セックスレスを題材にそれぞれの思惑が垣間見えるモダンスイマーズ「嗚呼いま、だから愛。」:舞台芸術04

モダンスイマーズ「嗚呼いま、だから愛。」@東京芸術劇場シアターイースト、約100~110分。201604、3000円。
http://www.modernswimmers.com/nextstage/index.html
https://www.geigeki.jp/performance/theater116/
モダンスイマーズ「嗚呼いま、だから愛。」

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セックスレスに陥った夫婦を主軸にした作品。

セックスレスに陥った夫婦を主軸にした作品。舞台上の現在と、過去を交えながら話が進んでいく。

作中ではフランスに旅立とうする新興宗教(?)に入信する友人夫妻、妻の担当編集と編集が連れてきた新人女性アシスタント、芸能人の姉と男性マネージャーが登場する。セックスレスが題材ではあるものの、それぞれの恋愛やセックスに対する考え方も見え隠れ。妻の友人女性はセックスに嫌悪感を抱いているかと思えば、担当編集は獣的発想を持っていたり…と。

話が進むにつれて、モダンスイマーズ所属の男優陣が演じる登場人物の情けなさというか滑稽さは、前作に引き続き。こういう描写は自分や周囲もしてそうで、思わずニヤリとさせられる。一方、前作「悲しみよ、消えないでくれ」の妹的なポジションかと思っていた女性アシスタントはそこまでの存在感ではなく、他の登場人物の癖の強さもあって、やや立ち位置を把握にしにくかった。

友人女性からは信仰に加え、日本で住む息苦しさも語られるが、一方で夫は千葉の元ヤンキーだったりと理想と現実の対比もあり、さらに舞台上の時間が進むことで理想の地と思われるフランスで事件が発生し、戸惑いを隠せない様子が描かれていた。このあたりも理想から現実への揺れ戻しであったり、ある時点で良かったものがその時点を境にして大きく変貌する可能性があるという示唆もあるのかもしれない。

次回公演は未定。決まり次第頑張ってチケット取りたいところ。

作・演出:蓬莱竜太
出演:川上友里(はえぎわ)、古山憲太郎、津村知与支、小椋毅、西條義将、生越千晴、太田緑ロランス、奥貫薫

人の滑稽さを感じたモダンスイマーズ「悲しみよ、消えないでくれ」:舞台芸術02

人の滑稽さを感じたモダンスイマーズ「悲しみよ、消えないでくれ」:舞台芸術02
モダンスイマーズ「悲しみよ、消えないでくれ」@東京芸術劇場シアターイースト、約1時間55分。201501、3000円。

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