進化した人間に対する羨望と嫌悪の先に感じるもの、イキウメ「太陽」:舞台芸術05

イキウメ「太陽」@シアタートラム、約2時間10分。201605、4500円。
http://www.ikiume.jp/
http://setagaya-pt.jp/performances/20160506taiyou.html
イキウメ「太陽」

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2011年初演、蜷川幸雄演出版や映画版も

2011年初演。その後、蜷川幸雄演出による「太陽2068」が上演されたほか、今回の再演と同時期に映画版も上映開始された一作。

夜しか生きることのできない人間(ノクス)と、その登場によって古い存在となった普通の人間(キュリオ)が存在する日本を舞台にした近未来SF。

普通の人間はノクスの登場によって劣勢であり、人口は減り気味。また、一定年齢以下でノクスになれる権利を抽選で得られることから、そこに羨望を抱くもの、そうではなく、ノクスに過剰な拒否反応・嫌悪感を抱く人物もいる。
一方、ノクスと呼ばれる前者の人間たちは、若く強い肉体は持つものの、紫外線に弱く、日の入りから日の出までしか活動できない。感情表現は理知的と言えば理知的、あっさりしていると言えばあっさりしている。ただ、アクションは総じてオーバー気味。

こうしたノクスの傾向について進歩的なのかどうなのかは難しいところ。終盤において、ノクスは病気であるという台詞に、薬物中毒者に近い存在なのではという考えも抱かされる。

イキウメのメンバーはもちろん、客演の二人も存在感のある演技でストーリーに重みを与えていた。

次回公演は2017年。その前に秋に前川知大による作・演出公演が世田谷パブリックシアターにて上演予定。タイミングが合えば行きたいところ。
作・演出:前川知大
出演:浜田信也、安井順平、伊勢佳世、盛隆二、岩本幸子、森下創、大窪人衛、清水葉月、中村まこと

ないものをあると思い込む勘違いと怖さ、イキウメ「聖地X」:舞台芸術04

イキウメ「聖地X」@シアタートラム、約2時間。201505、4200円。 http://www.ikiume.jp/ http://setagaya-pt.jp/theater_info/2015/05/x.html
太陽
前川知大
KADOKAWA/角川書店
2016-02-27