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演劇03:日常に起きた奇妙な事件を描いたイキウメ「関数ドミノ」

イキウメ「関数ドミノ」@シアタートラム、1時間50分。201406、3800円。
http://www.ikiume.jp/



昨秋の「片鱗」に続いて、2度目のイキウメ。再演作となる「関数ドミノ」。ただ、再演といっても内容は一部変わっているらしい。
ある地方都市の交差点で起きた奇妙な交通事故に巻き込まれた当事者と目撃者、それに事故の保険判定をする保険調査員。その事故の原因を探る中で、ドミノの能力を持つ人間が本人の気づかないうちにその力を使ったのではないかという検証が始まる…。
「ドミノ理論」と呼ばれる理論が実際にあるらしく、そう考えると本作のタイトルも分かる人には多少察しがつくものだったかもしれない。

ドミノ理論とは – Wikipedia
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%89%E3%83%9F%E3%83%8E%E7%90%86%E8%AB%96

とは言え、私のように知らない状態で言っても劇中にその説明はなされるし、ほうほうと思いながら、舞台での登場人物たちの動きをみることができる。
前回の「片鱗」のような終始重苦しい感じはなかったものの、それでも登場人物たちの距離感や嫉妬、対立といった身近でも起きそうな人間同士の感情の表れをじっくりみせてくれる。
また、「片鱗」の際もそうだったけれど、キーとなる登場人物たちの手や指の動きが独特。その動きから感情を読み取ったり、恐怖を感じさせる。
劇団員プラス客演陣の構成であったものの、どちらも存在感があり、無理なミックスによる違和感もなく良かった。次回公演もまた足を運ぶつもり。
作・演出:前川知大
出演:浜田信也、安井順平、伊勢佳世、盛隆二、岩本幸子、森下創、大窪人衛、新倉ケンタ、吉田蒼


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