映画02:作風の異なる4作品が集まった「アニメミライ2014」

アニメミライ2014、201403。105分。
http://animemirai.jp/



文化庁の委託事業として2010年度から始まった若手アニメーター育成プロジェクトという位置づけ。実際に映画館で観るのは今回が初めてで、上映されたのは順に「パロルのみらい島」「大きい1年生と小さな2年生」「黒の栖-クロノス-」「アルモニ」の4作品。
いずれも30分前後の短編アニメで、予告編映像は以下参照。以降は各作品に対する感想。

■パロルのみらい島
制作:シンエイ動画、監督:今井一暁
 絵柄からしてシンエイ動画を彷彿とさせる作品。今回上映された4作品の中では最も家族連れ向きの仕上がりといったところ。とは言え、キャラクターは躍動的、かつ背景もしっかりと描かれているので、観ていて安心感を与えてくれる。
 キャラクターの色分けとシンエイ動画というところで、ドラえもんっぽさを感じてしまうものの、オリジナルの作品かつキャラクターでも子どもたちに魅力は伝わるのではないかなと感じた。
■大きい1年生と小さな2年生
制作:A-1 Pictures、監督:渡辺歩、原作:古田足日「大きい1年生と小さな2年生」(偕成社刊)
http://a1p.jp/works/2014/okii/
 普段目にしているA-1 Picturesの作品からはまた違った仕上げ方を感じさせる作品。題名の通り、小学1年生と2年生がメインの本作は児童向けともとれそうだけれど、30~40年前の多摩地方を舞台にしているあたり、30歳代から上の世代に刺さる所はあるかもしれない。
 キャラクターの動きに何か見覚えがあるなと思ったら、渡辺歩監督は「謎の彼女X」も手がけており、ああなるほどといったところ。
■黒の栖-クロノス-
制作:スタジオ4℃、監督:恩田尚之
 恩田尚之氏と言うと、思い浮かぶ作品は多数あるものの、監督として携わるのは本作が初というのが驚き。パンフレットで言及されているようにオカルト性を持った作品。主人公の男子高生が軸なのだが、もう一人のメインキャストとも言える女子高生も一見順風満帆そうに見えつつも、その境遇は決して軽くはない影を感じさせる。
 上記2作品と比べると想定年齢層が高めであると考えられ、キャラクターそれぞれが持つ過去と現在、未来についてオムニバスで観てみたいと感じさせられた。
■アルモニ
制作:ウルトラスーパーピクチャーズ、監督:吉浦康裕
http://studio-rikka.com/harmonie/
 近作では「サカサマのパテマ」が公開された吉浦康裕監督による短編アニメ。いくつかの伏線を用意しつつ、終盤にかけてそれを回収しながらも、一部は受け手の想像に任せるといった作り方は、これまでに観てきた吉浦監督作品で抱いた感想に共通するかなといったところ。
 「アルモニ」と書かれると造語と捉えてしまう自分がいるものの、「harmonie」であり、これがフランス語であれば、英語で言うところの「harmony」というあたりに本作のテーマが想起できる。
と、いずれの作品にしても短編作品としての見応えはあり、例えばTVシリーズであったり、尺を拡大した映画作品として放送・上映されるのであれば観ていたいと思う。
今回は2週間の限定上映で、過去の取り組みでは不明なものの、これらがまとまってBDなりDVD化されるのを期待したいところ。やはりオリジナルの作品が観られる場は、観る側にとっても悪いことではないでしょうし。
ちなみに2013年版は限定販売されたようで、Amazonでみたら妙なプレミアがついてしまっているのは、各作品の権利が制作会社に移管されるとは言え、作品に対価を支払う場がないというのは残念の一言に尽きる。
*追記
TSUTAYA独占ながらDVDレンタルは順次開始されているようでした。

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