阿佐ヶ谷スパイダースの「桜姫~燃焦旋律隊殺於焼跡(もえてこがれてばんどごろし)~」を吉祥寺シアターで観劇。
チケット代は5,500円。上演時間は途中休憩15分含め、2時間45分。
「桜姫東文章」を原作に戦後日本を舞台に置き換えた一作
阿佐ヶ谷スパイダースの舞台は2011年の「荒野に立つ」以来、実に8年ぶり。当時は「演劇プロデュース・ユニット」として活動したいたのだけれど、2017年5月に「劇団」として活動を開始。
例えば、猫のホテル・中村まことさん、ナイロン100℃・村岡希美さんも劇団員に。また、イデビアン・クルーの照明などで名前を目にする、齋藤茂男さんも名を連ねていた。
中村さんは猫のホテル、村岡さんはナイロン100℃の劇団員リストにも記載されているので、兼任という形の方もいるのかもしれない。ただ、こうした緩やかな形での所属し、組織を構成するのは劇団にかかわらず、今後は増えていくような気がする。
さて、本作「桜姫~燃焦旋律隊殺於焼跡」は四代目鶴屋南北の「桜姫東文章」を原作にした作品。もともとはコクーン歌舞伎の番外編として十八代目 中村勘三郎に向けて書かれたものの、諸々の事情で上演に至らなかったらしい。
舞台は太平洋戦争後の日本に置き換えられ、「桜姫東文章」を知らずともパンフレットや劇場のロビー内のディスプレイに映し出された映像(下記YouTubeでも公開)で、あらすじをまとめられているのは有り難いところ。
清玄と白菊、吉田と権助の存在とともに、物語から消えたようで消えきらない登場人物の存在が終盤にかけて浮かび上がっていくのがゾクゾクとさせられた。
作・演出:長塚圭史 出演:大久保祥太郎、木村美月、坂本慶介、志甫まゆ子、伊達暁、ちすん、富岡晃一郎、長塚圭史、中山祐一朗、中村まこと、藤間爽子、村岡希美、森一生、李千鶴
http://asagayaspiders.com/
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