当サイトはアフィリエイト広告を利用しています。

絶たれた関係性の交わりを垣間見る、カタルシツ「語る室」:舞台芸術05

カタルシツ「語る室」 @東京芸術劇場シアターイースト、約1時間50分。201510、4500円。
http://www.ikiume.jp/
https://www.geigeki.jp/performance/theater099/


IMG_3752

スポンサーリンク

絶たれた関係性の交わりを垣間見る

イキウメの”別館”であるカタルシツを初観劇。団員構成は初めてなので分からないものの、今回で言えば、イキウメから浜田信也、安井順平、盛 隆二、大窪人衛の各氏に加え、客演として中嶋朋子、板垣雄亮、木下あかりの合計7名による舞台。

ある田舎町で起きた、5年前に幼稚園送迎バスに乗った運転手と園児の2人が失踪事件を起点にしたSFミステリー作品。登場人物の多くは最後までそれぞれの関係性に気が付くことはないものの、ストーリーが進むに連れて、その関係性のヒントや動きが徐々に見えてくる。イキウメ作品と同じく何気ない日常がふとしたきっかけで変化したり、崩れ去ったりする……というような雰囲気を感じさせる。

劇中、中嶋朋子が演じる二階堂美和子の壊れ方。それに板垣雄亮演じる霊媒師の何とも言えない怪しさ、そして、観客側とともに何かを知ったというときの発言や所作は個人的に好みな動き。断絶され、混乱が生じた繋がりも時間の流れとともに再び繋がり合える可能性もあるとも感じた。

次回は2016年5月にイキウメ「太陽」。前売は3月下旬予定。

作・演出:前川知大
出演:浜田信也、安井順平、盛 隆二、大窪人衛、木下あかり、板垣雄亮、中嶋朋子

ないものをあると思い込む勘違いと怖さ、イキウメ「聖地X」:舞台芸術04
https://mrmt.tokyo/archives/1034491835.html

コメント