同調圧力の息苦しさも感じたイキウメ「新しい祝日」:舞台芸術05

イキウメ「新しい祝日」@東京芸術劇場シアターイースト、約90分。201412、4200円。
http://www.ikiume.jp/
http://www.geigeki.jp/performance/theater071/



イキウメは「片鱗」「関数ドミノ」に続く、3作品目。この2作品が日常に潜む恐怖を感じたの対して、今回の「新しい祝日」は日常にある同調圧力や息苦しさを感じる一作。主人公が残業をしているシーンから始まり、道化師の格好をした”道化”と現実世界とは異なる世界へと移動していく。
登場人物は
汎一
道化
慈愛
権威
敵意
公正
打算
愛情
真実
と役割分担がされており、主人公の「汎一(ぱんいち:劇中ではパンツ一丁になるため、パンイチと来ている)」と、彼の最も近くにいる道化の存在が強い。現実から切り離された、どこか違う世界へ道化とともに移動した汎一。そこで舞台上の呼称は違うものの、慈愛から真実までの登場人物たちが幼児から社会人生活に至るまで登場。彼や彼女らと過ごしながら、汎一はそれぞれの時代でそれなりのポジションを得つつ成長していく。
順調にみえるその世界での汎一の人生も自分で決めているようで、場面場面では同調圧力によって、その場に流されるような場面も。特に学生生活時代に何をやっているか分からない部活動に疑問を持つことを捨て、そのまま参加し続けるあたりに空虚さも感じられ、日常の自分の生活と振り返ると何とも胃がキリキリしたり(苦笑)
多少実験的な要素を感じた作品ですが、今後再演されるようであればその内容が深化していくのかなとも。日常に潜む怖さという点では引き続き「片鱗」のインパクトが大きいです。
次回公演は2015年5月にシアタートラムにて「プランクトンの踊り場(改題予定)」。その前に、安井順平による一人芝居・カタルシツ「地下室の手記」が2月~3月に赤坂RED/THEATERにて。
作・演出:前川知大
出演:浜田信也、安井順平、伊勢佳世、盛隆二、大窪人衛、岩本幸子、森下創、橋本ゆりか、澄人


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